地下鉄に挑戦! 何もかもが適当な地下鉄

 次に行くところに迷っていた私たちですが、ブルックリンを離れてマンハッタンを観光することにしました。次の目的地は「ワン・ワールドトレードセンター」。9.11の同時多発テロ以降、その地の隣に建てられた超巨大ビルがワン・ワールドトレードセンターです。このビルの概要については、後々触れていきたいと思います。

 早速、目的地に向かって出発します。移動方法はいくつかあったのですが、地下鉄を選びました。流石にもう一度ブルックリンブリッジを渡る体力は無かったので…

 どれくらいの移動かというと、

現在地~最寄り駅

これくらいです。
 現在地のハイストリート・ブルックリンブリッジ駅からワン・ワールドトレードセンター最寄りのチェンバーストリート駅まで向かいます。

 

この青丸のAとかCとかを見てればいいだけなので、めちゃめちゃ簡単に電車に乗れます。

  電車に乗る方法なんですが、メトロカードなるものを購入する必要があります。日本でいうスイカやマナカに当たる感じ…ただ、めちゃめちゃショボいです。ペラペラの紙に磁器が付いているだけのカードで、まず発行に1ドル掛かります。また、このメトロカードにもいくつか種類があり、

  • レギュラーカード
    任意の金額をチャージして使用します。ニューヨークの地下鉄の料金は一律2.75ドルなので、長期移動だとお得かもしれません。完全プリペイド式のカードです。
  • アンリミテッドカード
    文字通り、制限なく何度でも乗れるカードです。こちらはプリペイド式ではなく、7日間(33ドル)30日間(127ドル)の2パターンがあります。
    電車での移動が基本になる旅ならこちらのほうがお得かもしれません。
  • 子どもは無料
    子どもは無料です。「子ども」に明確な基準があるのかはわかりませんが、恐らく、改札の下をくぐり抜けられるならOKくらいの感覚だと思います。

 今回私たちは、アンリミテッドを選択しました。滞在の数日間、電車での移動がベースになると思ったので、こちらにしました。旅の交通費が一律33ドルなら安いと感じたので。

 早速メトロカードを買います。自動券売機で購入するのですが、これがどうしよもない。まず、タッチパネルが反応しない。タッチ認識率35%くらい。で、お金を読み込まない。アメリカは紙幣が基本なので、一枚ずつ入れるのはめちゃめちゃ面倒なのに、なおかつ読み取ってくれません。こちらの紙幣認識率は43%くらい。メトロカードを買うのに10分くらい掛かりました。 
 「世界一の先進国がコレかぁ」と、私のアメリカに対するイメージは現実味を帯びます。

地下鉄。まぁ汚い。多分これが世界基準であって、誰も気にしていない。

 カードを買って改札を抜けるのですが、これもなかなかコツがいる感じで、自由というか適当というか、気にしたら負けみたいなところがあります。
 ホームでは、黒人の子どもがバケツの底を叩いたり、ホームレスが歌を歌ったりと、日本とは違った意味の路上ライブが繰り広げられています。これもアメリカでした。
 電車は数分に1本は来ており、待ち時間もそこまでありません。なので、「時間厳守の日本は凄いなあ」的なことは一切感じませんでした。電車に乗って10分、目的に到着します。

着きました。

階段を上ると、

デカいタワーが見えてきました。

 ビルまでの道中も結楽しくて、ユニークな建物が並んでました。

歩くこと5分、到着です。

同時多発テロの現場、ワールドトレードセンター

 着きました。9.11同時多発テロの現場、通称グランドゼロです。テロによって倒壊するまでは、二つの大きなタワーが並んでいた場所なのですが、今はその跡地がモニュメントとになっています。そして、そのツインタワーの後に完成したのが、道中に見えていたワン・ワールドトレードセンタービルです。その高さだけでなく、高潔な佇まいはニューヨークの新しいトレードマークとなっています。

ビルの建っていた場所に犠牲になった方々の名前が刻まれています。

  私も当時小学生だったのですが、当時の記憶は鮮明に覚えています。倒壊する瞬間を生放送で見ていましたし、それと同時に泣き崩れるような母親の姿も目に浮かびます。
 このモニュメントの周辺は記念公園のようになっていて、観光客も沢山いる印象でした。私たちの本来の目的は、新しくできたワン・ワールドトレードセンターを拝むことでしたが、グランドゼロの敷地内にある「メモリアルプラザ」にも寄ってみることに。メモリアルプラザとは、一言で言えば同時多発テロの展示場です。実際に来てみると、「もっと知りたい」という感情が芽生えました。

 メモリアルプラザは、グランドゼロの地下にあって、一般の入場料は24ドル。中はかなり綺麗な印象で、本物のビルの骨組みや当時の事細かな描写など、テロについて隅々まで学ぶことができる場所になっています。

倒壊したビルの一部。もちろん本物で、当時の悲惨さを肌で感じることができます。

 中は結構広い印象で、歩いて回って説明等もしっかりと読むと数時間は掛かるような内容になっています。当たり前ですが、描写の全てが英語なので、英語が苦手な方には少々理解に苦しむことになりそうです…

“no day shall erase you from the memory of time”
「あの時の記憶からあなたが消える日などない」
奇跡的に残った一本の柱。何も考えずにはいられません。

 正直、凄まじいです。百聞は一見に如かずとはよく言ったもんです。実際に見てみるのとそうじゃないとでは雲泥の差でした。24ドル払う価値はあります。
 ただ…初日&疲れてお風呂入りたいの私たちには少々過酷すぎたようで(ちなみに私は英語を読むのも一苦労でした)、1時間程の滞在で出ることに。現在時刻だいたい14時。ホテルのチェックインまでまだ時間はありましたが、さすがに帰ることに。時差ボケもかなりきてたみたいです。

次回、1日目最終回! 
ついに入浴!( in new york) ニューヨークの夜とは!

follow

著者

Taka

1996年、三重県に生まれる。 幼少期から思春期にかけては絶望的な学力と驚異的な身体能力を兼ねていたが、 努力の末、自称進学校に合格し、無事大学も卒業。 特技はけん玉。趣味や強い分野として「音楽(洋楽)」にやや自信がある。 分かりやすく、かつ、楽しく読んでいただけることを目標としています。 よろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です